説明
dSPACEシミュレータのハードウエアコンセプト
HIL(Hardware-in-the-Loop)シミュレーションに必要なハードウエアは、HILシミュレーションの内容によって大きく異なります。そのため、dSPACEシミュレータにはさまざまな種類のハードウエアが用意されています。ユーザは、内容に合わせてこれらのハードウエアを組み合わせることができます。たとえば、一般的にケーブルハーネスを使用して行われるECUの適合の場合には、dSPACE Mid-Sizeシミュレータを用いて機能テストを実施できます。一方、受入テストでは、スケーラブルな入出力インターフェースと処理能力を提供するdSPACE Full-Sizeシミュレータのような拡張可能なモジュール型のシミュレーションハードウエアが必要になります。
dSPACEシミュレータのモジュール型ハードウエアコンセプトにより、最大限の柔軟性が得られます。たとえば、プロジェクトの終了間際に変更を加えたり、プロジェクト完了時にシミュレータの調整や拡張を簡単に行うことができます。
シミュレータネットワーク
複数のシミュレータをリンクして、1つのネットワーク化されたシステムを構成することも問題なく行えます。いくつかのdSPACEシミュレータ(Mid-SizeおよびFull-Size)を接続して、ネットワーク化されたシミュレータ環境を構築することができます。
dSPACE Mid-Sizeシミュレータ
dSPACE Mid-Sizeシミュレータは、19インチデスクトップラック用に標準化されている既製のHILシミュレーション装置です。dSPACE Mid-Sizeシミュレータの中核部分は、dSPACE製のモジュール型ハードウエア2枚(DS1005またはDS1006 Processor BoardおよびDS2202またはDS2211HIL I/O Boardが各1枚)です。必要に応じて、他のI/Oボードを増設することもできます。
dSPACE Mid-Sizeシミュレータ
dSPACE Full-Sizeシミュレータ
dSPACE Full-Sizeシミュレータはモジュール型のシミュレーション装置であり、お客様の要件に合わせて既製のハードウエアを組み合わせる形態をとっています。このため、手頃な価格で高い品質を実現できます。dSPACE Full-Sizeシミュレータは豊富な拡張機能を備えた、高品質でカスタマイズ可能な19インチキャビネットの装置です。シミュレーション装置を拡張または改良する必要がある場合、dSPACEが提供している多様なモジュール型のハードウエアの中から必要なものをdSPACE Full-Sizeシミュレータに組込むことができます。
dSPACE Full-Sizeシミュレータ
シミュレータ固有のハードウエア
dSPACEシミュレータには、このカタログに掲載されているモジュール型ハードウエアに加えて、シミュレータの用途に合わせた固有のハードウエアを組込むことができます。このシミュレータ固有のハードウエアとして、測定ツールや診断ツールだけでなく、実際のシステムの部品を組込むことができます。コンポーネントやツールの構築と組込みはdSPACEで行うことも、ユーザ自身が実行することもできます。
dSPACE Full-Sizeシミュレータには、ユーザ固有のニーズに最適に合わせて、シミュレータ固有のハードウエアを組込むことができます。同様に、dSPACE Mid-Sizeシミュレータにも、ある程度まで組込み可能です。
シミュレータ固有のハードウエア

